bookholic’s diary

洋書装丁をこよなく愛する人の生活。

"half a creature from the sea"

最初の1冊はこれにしようと決めていました。

David Almond 著の

"half a creature from the sea"

という短編集です。

Half a Creature from the Sea: A Life in Stories

Half a Creature from the Sea: A Life in Stories

 

 

メディアはペーパーバック。

表紙の素材はややマットな質感です。

 

この本は

Books Kinokuniya Tokyoさんの

洋書セールで一目惚れして購入しました。

 

2015年発売のYAです。

 

セールのボックスでも一際目を惹く

装丁の美しさ。

 

ましてや海の中に蓄音機と家が浮いている

なんてロマンチックな表紙に、

心踊らないはずがありません!

 

裏表紙を見ると、短編集と書かれていて

英単語が数ワード、プカプカと浮いている

ようなデザインになっています。

 

(そんな遊び心もステキ!)

 

ささいな気遣いが装丁に多く現れる工夫は

YAに多いかな?と思います。

 

f:id:meowclops:20170820025208j:image

 

数ある本の中から、これがあまりに

ビビっときた理由はきっと

 

色なのかな。

 

日本では、海の絵を描くときに

あまり暖色を使おうとしない

イメージがあります。

 

でもこの本では空にオレンジ、

空と海の間にグラデーションができています。

 

夕日の中のイメージなのか、

はたまた朝焼けなのか。

 

時間軸は関係なく

暖かみのあるイラストにしたくて

このカラーを用いたのか。

 

定かではありませんが、

私はこの色の感覚がとても好きでした。

 

なぜだか、私にはこのオレンジが

夕日でも朝焼けでもないような

ファンタジックな印象に見えました。

 

そのせいで

より魅力的に思えたのだと思います⋆

 

 

短編集とあるので、たくさんある中の

いったいどんなお話のイラストが

採用されているのか、

そこも見どころでしょう☺︎

 

実は本の中にも少しだけイラストが

描かれています。

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こちらのイラストも表紙と同じ、

Eleanor Taylor氏という方でした。

 

あえてこのブログでは

なるべく中身のストーリーには

言及せずに、

表紙の魅力だけをお話ししたいと

思っています。

 

1冊の本が、国を跨いで私の元に

たどり着いたときに

 

デザインや佇まいだけで

私に訴えてきたものをシンプルに

伝えたいと思うので☺︎

 

こんな風に好きな本をこれからも

紹介したいと思います。

 

よろしくお願いします⋆

 

nana